室内干ししやすい家ってどんな家?ランドリールームの考え方🧐|光陽|富山市
2026年5月11日
花粉の時期や梅雨時期により「洗濯物は外干しより室内干しが中心」というご家庭が増えています。これからの家づくりでは「室内干ししやすい家かどうか」が、大切なポイントになります。
室内干ししやすい家は、「洗う・干す・しまう」が短い家!
室内干ししやすい家に共通しているのは、単に物干しスペースがあることではありません。大切なのは、洗う→干す→たたむ→しまうの流れができるだけ短く、スムーズにつながっていることです。洗面脱衣室の近くにランドリールームがあり、その先にファミリークローゼットや収納があると、毎日の洗濯がかなりラクになります。
たとえば、洗濯機から取り出して数歩で干せる、乾いたらその場でたためる、さらに近くの収納へすぐ片づけられる。こうした動線ができていると、家事時間の短縮だけでなく、「洗濯物がリビングにたまりにくい家」にもなります。ランドリールームは設備の話だけでなく、間取りの設計そのものが使いやすさを決める空間です。

ランドリールームで大切なのは、広さよりも湿気対策
「ランドリールームをつくれば快適」と思われがちですが、実際には湿気がこもらない設計がとても重要です。室内干しではどうしても水分が室内に放出されるため、換気や除湿の考え方が甘いと、乾きにくさや生乾き臭、カビの原因になってしまいます。
国土交通省では、住宅には原則として機械換気設備の設置が義務づけられており、住宅では換気回数0.5回/h以上の機械換気設備、いわゆる24時間換気システムなどの設置が必要とされています。つまり、ランドリールームも「ただ干せる場所」ではなく、家全体の換気計画の中で考えることが大切です。
また、文部科学省のカビ対策資料では、カビを発生しにくくするために相対湿度を60%以下に保つことが重要とされています。これは文化財保存の文脈の資料ですが、「湿気をためこまない環境管理が大切」という考え方は住まいにも十分参考になります。ランドリールームでは、換気扇だけに頼るのではなく、除湿機やサーキュレーター、必要に応じてエアコン除湿も組み合わせられるようにしておくと安心です。
「窓があれば乾く」とは限らない
ランドリールームを考えるとき、「窓を付ければ通風できて乾きやすい」と思う方も多いです。もちろん風が通ることは大切ですが、季節によっては窓開けが逆効果になることもあります。花粉の時期は外気と一緒に花粉を室内へ取り込みやすくなりますし、PM2.5の注意喚起時には、自治体も換気や窓の開閉を最小限にして、外気の侵入を抑えるよう案内しています。
環境省の花粉症マニュアルでは、花粉飛散シーズンに窓を全開で換気すると大量の花粉が室内に流入し、窓を10cm程度に抑えてレースカーテンを使うことで流入花粉を約4分の1に減らせると紹介されています。つまり、ランドリールームは「窓があるかどうか」だけでなく、季節や外気の状態に左右されにくい換気・除湿の仕組みをどうつくるかが大切です。
これからのランドリールームは、「外干しの代わり」ではなく「毎日使う前提」で考える
以前は「雨の日だけ室内干し」という考え方が多かったのですが、今はそうではありません。花粉対策、黄砂対策、防犯、共働きによる帰宅時間の遅さなどを考えると、毎日室内干しでもストレスがないことが家づくりの満足度につながります。
だからこそ、ランドリールームは「余ったスペースに物干し金物を付ける」だけでは不十分です。洗濯機の位置、作業台の有無、ハンガー収納、アイロンや除湿機用のコンセント位置、洗剤ストックの置き場まで含めて考えると、使い勝手は大きく変わります。毎日使う場所として設計すると、暮らしの質がぐっと上がります。
暑くなる前の時期は、乾きやすさと快適さの両立もポイント
5月以降は、湿気だけでなく暑さへの備えも意識したい時期です。環境省の熱中症予防マニュアルでは、住まいの工夫として、風通しを利用すること、窓から差し込む日差しを遮ること、そしてエアコンや扇風機を適切に活用することが挙げられています。ランドリールームも同じで、ただ閉じた空間にするのではなく、空気を動かし、熱や湿気をためない設計が重要です。 環境省
たとえば、西日が強く入る場所にランドリールームをつくる場合は、窓の位置やサイズ、ブラインドや日射遮蔽の工夫が必要です。逆に、風通しの良い位置にあっても、湿度が高い時期は除湿機能を併用したほうが乾きやすいこともあります。「風」「湿度」「日差し」の3つを一緒に考えることで、洗濯物の乾きやすさと住まいの快適性を両立しやすくなります。
ランドリールームで後悔しやすいポイント
ランドリールームでよくある後悔は、意外とシンプルです。まず多いのが、干すスペースが足りないこと。次に、干せても除湿や換気が弱くて乾きにくいこと。そして最後に、乾いたあとに収納まで遠く、結局リビングに洗濯物が滞留してしまうことです。
つまり、ランドリールームは「広さ」だけで決まるわけではありません。必要な物干し量を想定すること、湿気を逃がすこと、収納までの動線を短くすること。この3つがそろってはじめて、使いやすい空間になります。
まとめ
室内干ししやすい家とは、単にランドリールームがある家ではなく、洗濯の動線が短く、湿気対策ができていて、季節に左右されにくい家です。花粉やPM2.5が気になる時期にも対応しやすく、梅雨や夏前の湿気・暑さ対策とも相性がいいため、今の暮らし方にとても合った考え方だといえます。
家づくりやリフォームを考えるときは、「ランドリールームを付けるかどうか」だけでなく、「毎日の洗濯がどれだけラクになるか」という視点で考えてみるのがおすすめです。暮らしに合った配置や広さ、換気・除湿計画まで整えることで、室内干しはぐっと快適になります。
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