床材の厚みは暖かさに影響するのか|吉村硝子|松山市
2026年1月31日
数字では見えにくい「体感温度」の正体をプロが解説
《目次》
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1. 「床が冷たい」は厚みの問題なのか?
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2. 床の暖かさを決める3つの要素
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3. 床材の「厚み」が影響するポイント
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4. 厚い床=暖かい、が必ずしも正解でない理由
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5. 床材の種類別|厚みと体感温度の関係
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6. 厚みより重要な「床下構成」という考え方
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7. 冬に床が冷たく感じる住宅の共通点
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8. 床の暖かさを改善する正しい判断基準
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9. まとめ~厚みは要素の一つにすぎない~
【1. 「床が冷たい」は厚みの問題なのか?】
冬になると多くの方が感じる悩みが、
「エアコンは効いているのに、足元がとにかく冷たい」という現象です。
このとき、よく聞かれるのが
「床材が薄いから寒いのでは?」という疑問です。
確かに床材の厚みは無関係ではありません。
しかし結論から言うと、厚みだけで床の暖かさは決まりません。
床の体感温度は、複数の要素が重なって決まっています。
【2. 床の暖かさを決める3つの要素】
床の暖かさは、主に次の3つで決まります。
《① 熱伝導率(ねつでんどうりつ)》
熱の伝わりやすさを表す数値です。
数値が高いほど「冷たさ」を早く足裏に伝えます。
《熱伝導率とは?》
材料がどれくらい速く熱を通すかを示す指標。
《② 表面温度》
床そのものの温度です。
室温が同じでも、床表面が低ければ冷たく感じます。
《③ 床下からの冷え》
床材の下にある構造(断熱材・床下環境)が非常に重要です。
👉 厚みは、この中の一部にしか影響しません。
【3. 床材の「厚み」が影響するポイント】
床材の厚みが影響するのは、主に次の2点です。
《● 熱の伝わるスピード》
同じ素材であれば、
薄い床材の方が冷えを早く足裏に伝えやすい傾向があります。
これは、熱が移動する距離が短いためです。
《● 蓄熱性(ちくねつせい)》
厚みがあると、床材自体が熱をため込みやすくなります。
《蓄熱性とは?》
一度温まると、その熱をゆっくり放出する性質。
ただし、これは床材が温まった場合の話であり、
床下が冷えている住宅では効果は限定的です。
【4. 厚い床=暖かい、が必ずしも正解でない理由】
ここが重要なポイントです。
たとえ床材が厚くても、
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● 熱伝導率が高い素材
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● 床下断熱が弱い
この条件が重なると、厚くても冷たい床になります。
例えば、
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● 厚みのあるフロア材
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● しかし床下に断熱材がほとんど入っていない
この場合、床材は冷えた床下の影響を受け続けます。
👉 厚みは「冷えを遅らせる」だけで、「冷えを止める」わけではありません。
【5. 床材の種類別~厚みと体感温度の関係~】
《■ フローリング(木質系)》
木は熱伝導率が低いため、比較的冷たさを感じにくい素材です。
ただし、
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● 複合フローリング(薄い表面材)
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● 硬く密度の高い樹種
では、冷たく感じることもあります。
《■ クッションフロア(CF)》
素材自体は薄いですが、
表面が柔らかく、接触面積が減るため冷たさを感じにくい場合もあります。
ただし断熱性能は期待できません。
《■ タイル・石材》
厚みがあっても、熱伝導率が非常に高いため冬は冷たく感じます。
床暖房との併用を前提に選ばれる素材です。
【6. 厚みより重要な「床下構成」という考え方】
プロの視点で見ると、
床の暖かさを左右する最大のポイントは床下構成です。
《床下構成とは?》
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● 床材
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● 下地合板
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● 断熱材
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● 床下空間
これら全体の組み合わせを指します。
例えば、
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● 床材は標準的な厚み
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● しかし床下断熱がしっかりしている
この住宅の方が、
厚い床材でも断熱が弱い家より圧倒的に暖かいのが現実です。
【7. 冬に床が冷たく感じる住宅の共通点】
床が冷たい家には、次の特徴があります。
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● 床下断熱が入っていない
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● 基礎の隙間風が多い
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● 北側の床が特に冷たい
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● リフォーム時に床下を触っていない
この場合、
床材の厚みを変えても根本解決にはなりません。
【8. 床の暖かさを改善する正しい判断基準】
床の冷え対策で重要なのは、次の順番です。
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①床下断熱の有無を確認
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②床材の素材特性を理解
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③必要に応じて厚みを検討
👉 厚みは最後に考える要素です。
「厚い床にすれば暖かくなる」という考えだけで選ぶと、
期待外れになる可能性があります。
【9. まとめ~厚みは要素の一つにすぎない~】
床材の厚みは、
確かに体感温度に影響します。
しかしそれは、
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● 素材
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● 床下断熱
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● 室内環境
と組み合わさって初めて意味を持ちます。
本当に床の冷えを改善したいなら、
床全体を“構造として”見ることが重要です。
「床を替えれば暖かくなる」と思っていたのに、
思ったほど変わらなかった――
そんな後悔は少なくありません。
床の冷え対策は、
床材選びよりも、住まい全体の判断が重要です。
ご自宅の状況に合った改善方法を知りたい方は、
ぜひ一度、吉村硝子にご相談ください。
無駄のない、納得できるご提案をいたします。
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