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「積雪対応」と書いてあっても安心できない理由|吉村硝子|松山市

2026年1月25日

表記だけでは分からない“本当の積雪対策”の見極め方

「開口一番!」吉村硝子です。
 

エクステリア商品やカーポート、フェンスなどのカタログを見ると、
「積雪対応○○cm」「積雪50cm対応」などの表記をよく目にします。
しかし、その表記だけで、
「これなら安心して雪の季節も大丈夫だ」と判断してしまうのは危険です。

 

なぜなら、
✔ 表記の裏側にある基準や条件
✔ 実際の積雪と風・重力・設置条件
✔ メンテナンスや施工精度
…など、実際の現場では考慮すべき要素が多くあるからです。

 

今回は、
積雪対応の“表記だけでは安心できない理由”を丁寧に解説し、
本当に安心できる積雪対策を判断する視点をお伝えします。

 

《目次》

  1. 1. 「積雪対応」とは何を意味しているのか?

  2. 2. 表記される数値の“前提条件”を理解する

  3. 3. 実際の積雪はどのように違うのか

    •  3-1. 風で積もる雪の偏り

    •  3-2. 屋根やテラスの形状による積雪負荷の差

  4. 4. 強度表記の裏側にある「荷重計算」とは

  5. 5. 素材と構造で変わる耐雪性

    •  5-1. アルミ材の性質

    •  5-2. 樹脂・複合材の耐雪性

    •  5-3. 支柱・梁(はり)の設計差

  6. 6. 施工・設置条件が性能を変える理由

    •  6-1. 基礎の強さ

    •  6-2. 地盤条件

  7. 7. 使い方・メンテナンスで変わる積雪耐久性

  8. 8. 愛媛と冬の積雪事情:積雪対応表記だけでは足りない理由

  9. 9. “安心できる積雪対応”を見極めるチェックポイント

  10. 10. まとめ~積雪対応表記を正しく読み解く力~

 

 

【1. 「積雪対応」とは何を意味しているのか?】

「積雪対応」とは、
メーカーが一定の積雪荷重を想定して設計されていますよという目安です。
しかしここには注意点があります。

 

《積雪荷重(せきせつかじゅう)とは?》
雪の重さによってかかる“圧力や重さ”のこと。
単に「高さ」だけでなく、密度や偏り(風で吹き寄せられるなど)も影響します。

 

つまり「積雪50cm対応」とあっても、
それがどのような条件(積雪密度・温度・換算方法)なのかを知る必要があります。

 

 

【2. 表記される数値の“前提条件”を理解する】

積雪対応の数値は、
通常「一定の荷重条件で耐えられる」という設計基準です。

 

しかし、それは、

✔ 均一に雪が積もった場合
✔ 風の影響が小さい条件
✔ 温度・湿度の普通の条件

といった“理想化された条件”を前提にしていることがあります。

 

実際の雪は積もり方が偏ったり、硬く詰まったり、雪の密度が重くなることもあります。
そのため、数値だけで安心することはできません。

 

 

【3. 実際の積雪はどのように違うのか】

《3-1. 風で積もる雪の偏り》

雪は降るだけでなく、
風によって吹き寄せられて偏って積もることがあります。
この場合、

  • ● 片側だけ雪が重くなる

  • ● 一部に雪が溜まる

といった局所的な負荷が増えます。


メーカー表記が「均一荷重」を想定している場合、
実際の偏雪には対応できないことがあります。

 

《3-2. 屋根やテラス形状による積雪負荷の差》

屋根の形状によっては、
雪が滑り落ちずに溜まりやすい箇所があります。

  • ● 低勾配(ていこうばい:浅い傾斜)

  • ● 凹凸のある部材

  • ● 外周部の風当たり

などが影響します。


この場合、積もる雪の“密度”や“重さ”が変わり、
単純な積雪高さだけでは判断できない負荷になります。

 

 

【4. 強度表記の裏側にある「荷重計算」とは】

積雪対応の数値は、
荷重計算(かじゅうけいさん)という考え方にもとづいています。


《荷重(かじゅう)とは?》
構造物にかかる力(重さや圧力)のこと。
積雪荷重=雪が載ったときにかかる圧力。

 

荷重計算では、

  • ● 重力

  • ● 雪の密度

  • ● 偏り

  • ● 追加荷重(積雪+風)

などを総合して計算します。


しかし、カタログ表記では、
こういった細かな条件の違いが省略されていることが多く、
誤解を生みやすいのです。

 

 

【5. 素材と構造で変わる耐雪性】

積雪対応は数値表示だけでなく、
素材・構造・部材の設計によっても変わります。

 

《5-1. アルミ材の性質》

アルミは軽くて腐食しにくい素材ですが、
熱伝導性(熱を伝える力)が高いため、
雪や氷が硬く付着すると、重さに対して脆く感じることがあります。

 

《熱伝導性(ねつでんどうせい)》
物質が熱を伝える能力。
高いほど熱が逃げやすい。

熱伝導性の高さが雪の付着具合に影響し、
積雪荷重の見え方を変えることがあります。

 

《5-2. 樹脂・複合材の耐雪性》

樹脂や樹脂複合材は、
雪が直接当たると比較的弾性(しなり)があるため、
雪の重さを分散しやすい性質を持つことがあります。
ただし、素材そのものの強度は金属系より低い場合もあり、
“数値だけ”では判断できません。

 

《5-3. 支柱・梁(はり)の設計差》

積雪に直接関係するのは部材の強さだけではなく、
支柱(柱の強さ)・梁(梁の太さ・断面形状)も関係します。
太さ・厚み・接合方法によって耐雪性能は変わり、
同じ積雪対応表記でも、部材構成が違えば耐久性は異なります。

 

 

【6. 施工・設置条件が性能を変える理由】

積雪対応表記は、
あくまでメーカー想定の条件での強度です。

しかし、実際に設置する場合、、、

 

《6-1. 基礎の強さ》

基礎(フェンス柱・カーポート脚)がしっかり固定されていないと、
積雪時の重さや風の影響で、部材そのものが揺れたり、
傾くことがあります。
基礎の強さが十分でないと、
積雪対応の“名目上の数値”を活かせません。

 

《6-2. 地盤条件》

地盤が柔らかい・傾斜がある・排水性が悪い
といった条件では、積雪時の負荷の受け方が変わり、
耐雪設計本来の力が発揮できないことがあります。

 

 

【7. 使い方・メンテナンスで変わる積雪耐久性】

積雪対応は、
使い方やメンテナンスでも変わります。

 

《● 雪下ろしのタイミング》

積雪が一定量を超えてから放置すると、
負荷が蓄積されて応力(=力)が増します。
適切な雪下ろしが性能維持の鍵になります。

 

《● 融雪・凍結の繰返し》

雪が溶けて凍るというサイクルは、
部材の疲労を招くことがあります。
これは数値だけでは表せないストレスです。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

 

【8. 愛媛と冬の積雪事情:積雪対応表記だけでは足りない理由】

愛媛県は積雪が多い地域ではありませんが、

  • ● 山間部の局地的な雪

  • ● 冬の冷え込み

  • ● 海風の複合影響

によって、短時間で雪が固く重たくなる場合があります。

 

つまり、単純に「積雪◯cm対応」とあっても、
実際の雪質・重さは数値以上になることがあるのです。

 

 

【9. “安心できる積雪対応”を見極めるチェックポイント】

安心できる積雪対応を見極めるには、
以下のポイントを押さえましょう。

《■ チェック① 実際の荷重条件の有無》

メーカーがどの条件で積雪対応表記しているかを確認する。

 

《■ チェック② 構造部材の厚み・断面形状》

積雪は見た目より“重さ”で判断する必要があるため、
部材そのものの設計を確認することが重要です。

 

《■ チェック③ 施工精度・基礎強度》

設置条件が性能を裏切ることがあるため、
施工会社との打合せで基礎や地盤条件も確認しましょう。

 

《■ チェック④ 雪下ろし・メンテナンス計画》

積雪が多くなる可能性に備えて、
雪下ろしのしやすさや安全な動線設計を考えること。

 

 

【10. まとめ~積雪対応表記を正しく読み解く力~】

「積雪対応」という表記はあくまで目安であり、
安心の保証ではありません。

 

実際の安心感を得るには、

✔ メーカー表記の前提条件を理解する
✔ 部材の素材・構造を確認する
✔ 設置条件・施工基準を整える
✔ 雪の特性を踏まえた動線・雪下ろしの計画を立てる

といった複合的な視点が必要です。

 

積雪対策は、
「数値を鵜呑みにする」のではなく、
その数値がどんな条件で成立しているかを読み解く力が重要になります。

 

「積雪対応」と書かれていても不安が残る、
そんな方はぜひご相談ください。

 

愛媛・松山で外構・エクステリア設計を専門に扱う

マド本舗吉村硝子では、

現地の環境条件を踏まえて、安心できる積雪対策プランをご提案します。

 

図面や写真がなくてもご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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