節電ポイントを抑えよう!エアコン設定温度と窓の関係
2025年5月15日
設定温度だけでなく、窓の断熱が快適さに与える影響
【目次】
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1.はじめに:エアコンの設定温度だけで本当に快適?
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2.窓からの熱が室温に与える影響
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3.窓の断熱性が低いとどうなる?
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4.節電のためのおすすめ窓対策
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5.エアコン設定温度の見直しポイント
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6.快適さと節電を両立するために
1. はじめに:エアコンの設定温度だけで本当に快適?
暑い夏、寒い冬。私たちはエアコンのリモコンで温度を調整しながら、できるだけ快適に過ごそうとします。「設定温度を下げれば涼しくなる」「上げれば暖かくなる」というのは確かに事実ですが、それだけでは不十分な場合も多いのです。
部屋の快適さに大きく影響する要因のひとつが、「窓」。実は、窓の断熱性能が高いか低いかで、エアコンの効きや光熱費が大きく変わってくるのです。
2. 窓からの熱が室温に与える影響
住宅における熱の出入りで最も大きな割合を占めるのが窓です。メーカー調査(YKK AP)によると、夏の冷房時には外部から侵入する熱の約74%、冬の暖房時には室内から逃げる熱の約50%が窓を通じて移動しているとされています。
つまり、どれだけエアコンで室温を整えても、断熱性能が低い窓では効率が悪く、部屋の温度は安定しません。エアコンの負荷が増えることで電気代が上がり、環境にも家計にもマイナスの影響を与えるのです。
3. 窓の断熱性が低いとどうなる?
断熱性能の低い窓がもたらす影響は以下の通りです。
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・冷暖房効率の低下
熱が逃げやすくなることで、エアコンの設定温度をより極端にしなければなりません。 -
・室温の不安定化
外気温の影響を受けやすく、エアコンを切るとすぐに暑く(または寒く)なってしまいます。 -
・結露・カビの原因に
冬場、室内の暖かい空気が冷えた窓に触れて水滴になる「結露」が発生しやすくなり、放置するとカビの原因になります。
4. 節電のためのおすすめ窓対策
窓の断熱性を高める方法はさまざまあります。コストや手間に応じて、以下のような対策が効果的です。
(1) 遮熱・断熱カーテンを使う
特殊な素材で作られたカーテンは、外の熱気や冷気を遮って室温の変化を抑えます。取り付けが簡単で、すぐに効果を実感しやすい方法です。
(2) 断熱フィルムを貼る
透明の断熱フィルムを窓ガラスに貼ることで、日差しによる熱の侵入を防ぎます。DIYでも対応可能でコストも抑えられます。
(3) 内窓(二重窓)の設置
既存の窓の内側にもう1枚窓を追加する方法で、空気層が断熱材の役割を果たし、熱伝導を低減します。初期費用はかかりますが、省エネ効果が高く、自治体によっては補助金の対象になることもあります。
(4) 樹脂サッシへの交換
金属製のアルミサッシは熱を通しやすいため、樹脂製に交換することで断熱効果が大幅に向上します。窓全体のリフォームとして高い効果が期待できます。
(5) 窓開け換気時の注意点
意外と知られていませんが、窓を開けて換気する際には、エアコンを停止せずにそのまま運転を続けた方が節電になるケースが多いです。一度止めて再起動する方が消費電力が増えてしまうからです。
5. エアコン設定温度の見直しポイント
窓の断熱対策をすると、エアコンの設定温度を必要以上に下げたり上げたりする必要がなくなります。環境省は夏28℃・冬20℃を目安の室温として推奨しており、無理なく設定できれば十分に快適な環境になります。
また、設定温度を1℃変えることで、冷房時は約10〜13%、暖房時は約10%の節電効果があるとされています(ダイキン工業の実験などによる)。これは大きな節約につながります。
扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させると、温度ムラがなくなり、さらに効率的です。
6. 快適さと節電を両立するために
「設定温度を変えるより、まず窓を見直す」——これは快適さと節電を両立させるための基本です。
窓の断熱対策は一度行えば長く効果が続き、住宅の資産価値向上にもつながります。
日々のエアコン操作だけで快適さを追求するのではなく、「熱の出入り口」である窓に着目することで、より根本的な省エネが実現します。
まとめ
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・エアコンの効きや快適さは、窓の断熱性に大きく左右される
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・夏の熱の約74%、冬の熱の約50%が窓から出入り(YKK AP調査)
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・窓対策には、遮熱カーテン、フィルム、内窓、樹脂サッシなど複数の選択肢がある
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・設定温度を1度調整するだけで約10〜13%の節電効果
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・窓対策と適正な温度管理で、快適さと節電の両立が可能に


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