【玄関ドアリシェント】フラット玄関のリシェント（カバー工法）施工に関する重要事項｜ミヤザキトーヨー住器｜福井市

【フラット玄関における雨水浸入リスクについて】

フラット構造の玄関は、バリアフリーの観点から優れていますが、カバー工法でドアを交換する場合、構造上、他の現場に比べて雨水が浸入するリスクがわずかに高まります。

1. カバー工法による下枠の納まり

既存の枠に新しい下枠を被せる構造上、どうしても古い土間と新しい下枠の取り合い部分に、
水の流れ込みやすい「ライン」が発生します。特に強い雨や風雨の際は、このラインを伝って水が
室内側へ回り込もうとすることがあります。

2. 物理的な水止め機能の欠如

一般的な玄関にある「沓摺り（くつずり）」と呼ばれる段差や水切りがフラット構造にはありません。そのため、ドアの足元に水が直接到達しやすく、密閉部分をわずかに乗り越えて浸入する可能性が
生じます。

【当社が徹底する雨水浸入防止対策】

当社では、お客様に安心してリフォーム後の玄関をご利用いただくため、以下の
３つの対策を標準で実施し、水密性の確保に努めます。

1. 止水・水密性の高い製品・オプションの選定

リシェントの下枠において、通常よりも水密性が高い仕様（水返し機能を強化したパッキンや下枠材）が選択可能な場合は、お客様にご提案し、最大限に水の浸入を防ぐ設計といたします。

2. 重点的な「止水コーキング」の施工

水の浸入口となりやすい「新しい下枠と土間コンクリートの接合部」に対して、
以下の施工を徹底します。

• 防水性・耐久性の高いシーリング材を使用します。

• 水の流れ込みや溜まりを想定し、通常よりも厚みと幅を持たせた丁寧な施工を行います。

• 既存の壁と新しい枠の取り合い部分についても、隙間なく完璧なコーキング処理を施します。
  
  

3. 現地での水勾配確認と水切り処理の検討

施工前に、お客様の玄関土間の水勾配（水が外部へ流れる傾斜）を詳細に確認します。

• もしわずかでも室内側への逆勾配が確認された場合は、お客様にご報告の上、
  下枠に水切りを追加するなど、水の流れを外側に誘導するための物理的な処置を
  検討・実施いたします。
  
  

【重要】※ お客様へのお願い※

リフォーム工事完了後、上記の対策をもってしても、
極めて稀に強い風雨の影響で浸入が発生する可能性が
ゼロではないことをご理解ください。

　
万が一、施工後に雨水の浸入が確認された場合は、速やかに当社へご連絡ください。 
下枠周りのコーキング増し打ちや、納まりの再調整など、責任をもって迅速に
対応させていただきます。

安心してご依頼いただくため、ご不明な点がございましたら、
ご遠慮なく担当者までお問い合わせください。