樹脂木デッキが冬に冷たく感じる理由を 物性(ものの性質)から徹底解説|吉村硝子|松山市
2026年1月12日
冷たさは“素材”と“設計”で決まる
「樹脂木デッキは温かみがあるはずなのに、冬になるとものすごく冷たく感じる」
「足裏が冷たくて出る気がしない」
そんな声をお聞きすることがあります。
樹脂木デッキは、天然木のような見た目で人気の人工木デッキですが、
冬の“冷たさ”は単なる心理的なものではありません。
実は、物質そのものの性質(物性)や
熱の伝わり方が関係していて、
素材の違い・構造の作り方で冬の体感が大きく変わるのです。
今回は、
✔ 樹脂木の物性とは何か
✔ 冬に冷たく感じる科学的な理由
✔ 実際の設計・施工段階で注意すべきこと
を丁寧に解説します。
単なる経験談ではなく、理論にもとづいた解説なので、
これからデッキを検討する方にも役立つ内容です。
《目次》
-
1. 樹脂木デッキとは何か?
-
2. なぜ冬に「冷たい」と感じるのか
-
3. 熱伝導率で比較してみる(樹脂木・天然木・金属)
-
4. 表面温度と体感温度の違い
-
5. 冬の環境がデッキに与える影響
-
6. 物性視点で分かる「樹脂木デッキの冷たさの原因」
-
7. 冷たさを軽減する設計のポイント
-
8. 愛媛県の冬環境と樹脂木デッキ
-
9. 実際に起こる冬の不快感を防ぐ工夫
-
10. まとめ~冬でも快適なデッキ設計を目指すために~
【1. 樹脂木デッキとは何か?】
まずは基本ですが、
「樹脂木デッキ」がどんな素材なのかを整理します。
樹脂木(人工木)とは、
木粉(もくふん)+プラスチック樹脂を混ぜて成形した素材です。
木のような風合いがあり、
腐りにくく・割れにくいというメリットがあります。
《木粉(もくふん)とは?》
木材を細かく砕いた粉のこと。
木粉を混ぜ込むことで木のような質感が出ます。
樹脂木デッキは、
天然木デッキに比べて耐久性・メンテナンス性が高いことが特徴ですが、
冬に「冷たく感じる」といった体感には素材そのものの性質が大きく影響します。
【2. なぜ冬に「冷たい」と感じるのか】
「冷たい」と感じる理由は、
単に「気温が低いから」というだけではありません。
人間の「冷たさの感じ方」は、
手足の裏に伝わる熱の奪われ方によって決まります。
たとえば、
同じ0℃の気温でも、
-
● コンクリートの上
-
● 木の上
-
● プラスチックの上
では、それぞれ違った冷たさを感じます。
これは素材によって熱の伝わり方(熱伝導率)が異なるためです。
【3. 熱伝導率で比較してみる】
《熱伝導率(ねつでんどうりつ)とは?》
物質が熱をどれくらい伝えるかを示す値。
数値が高いほど熱を素早く伝え、低いほど伝わりにくい。
≪樹脂木・天然木・金属の違い≫
以下は一般的な傾向です。
(材料:熱伝導率)
・金属:高い(熱をよく伝える)
・天然木:低い
・樹脂木:天然木よりやや低い
これを見ると、樹脂木は天然木よりも熱を伝えにくく、
冬でも暖かいように思えます。
しかし、実際には…
【4. 表面温度と体感温度の違い】
表面温度とは、
「物の表面がどれだけ冷えているか」のことです。
体感温度とは、
「人がその表面に触れたときに感じる温度」です。
樹脂木デッキが冬に冷たく感じる最大の理由は、
素材自体の表面温度が低く、熱が奪われやすいから。
特に、
-
● 夜間の気温低下
-
● 地面からの冷気
-
● 風による冷却
の影響を受けると、
表面温度が周囲よりも数度低くなり、
「足裏から熱が奪われる感覚」が強くなります。
【5. 冬の環境がデッキに与える影響】
冬のデッキは、以下のような環境変化を受けます。
✔ 日射(太陽光)が弱い
✔ 風が冷たい
✔ 地面が冷気を放射
これらが重なることで、樹脂木の表面はさらに低温になります。
日射が少ない朝・夕方は特に冷たく感じやすいのです。
【6. 物性視点で分かる「樹脂木デッキの冷たさの原因」】
樹脂木デッキが冬に冷たくなる理由を物性で整理すると…
《■ 理由① 熱を“蓄えにくい”》
樹脂木は、
熱を長時間蓄える性質が弱いため、
一度冷えると温まりにくい特徴があります。
《■ 理由② 風で熱が奪われやすい》
風が当たると、
表面で感じる温度(感覚温度)が下がります。
これは素材の性質に関係なく起こりますが、
樹脂木は熱を蓄えにくいだけに、体感として強く感じるのです。
《感覚温度(かんかくおんど)とは?》
実際の気温ではなく、
風・湿度・日射などを含めた“体で感じる温度”
【7. 冷たさを軽減する設計のポイント】
冬の冷たさを軽減するためには、
素材だけでなく設計で改善することが可能です。
以下のポイントを押さえると、冬のデッキ利用がぐっと快適になります。
《■ 設計ポイント① デッキの向き》
冬は太陽高度が低くなるため、
南向きや開けた方向に向けると日射を受けやすくなります。
これにより、表面温度が上がりやすくなります。
《■ 設計ポイント② 風除けとなる囲い》
風が直接当たらないような囲いや
壁の配置を考えると、
体感温度が大きく変わります。
《■ 設計ポイント③ 足元の断熱化》
デッキ下部に床下風除けや断熱材を設けることで
地面からの冷気の侵入を抑制できます。
【8. 愛媛県の冬環境と樹脂木デッキ】
愛媛県は比較的温暖な冬の気候ですが、
海風や朝晩の冷え込みは意外に強い地域です。
また、冬の曇天日は日射が弱く、
デッキ表面の温度が低いまま推移しがちになります。
そのため、
単に「樹脂木だから大丈夫」と考えるのではなく、
環境を踏まえた設計が必要になります。
【9. 実際に起こる冬の不快感を防ぐ工夫】
冬の不快感を軽減する工夫としては…
《■ 足元暖房の採用》
寒い朝だけ、足元に暖房機器を設置すると
「冷たい」と感じる時間を大幅に減らせます。
《■ ルーフ(屋根)・テラス屋根の併用》
屋根をつけると、
日射を多少取り込めるだけでなく
雪・雨・風の影響も緩和します。
《■ 滑り止め表面処理》
冬は素材が冷たいだけでなく
湿気や霜で滑りやすくなることがあります。
滑り止め加工は安全性の確保にもつながります。
【10. まとめ~冬でも快適なデッキ設計を目指すために~】
樹脂木デッキが冬に冷たく感じる理由は、
単なる温度だけでなく、
物質の性質(物性)・熱の伝わり方・環境条件が関係しています。
冬の寒さに負けないデッキにするには、
✔ 表面温度を上げる設計
✔ 風の影響を減らす配置
✔ 足元環境の改善
といった設計の工夫が必要です。
素材そのものが優れているだけではなく、
“冬の環境を想定した設計”が快適さを左右します。
そんなお悩みは、素材の性質だけでなく設計の見直しで大きく改善できます。
愛媛・松山で
現地状況をもとに快適なウッドデッキ設計をご提案します。
図面や写真がなくてもご相談可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
LINEからもお問い合わせOK✨
時間を気にせず“サクッ”とお問い合わせ可能です😉
お気軽にお問い合わせください
- お電話でのお問い合わせ
(営業時間内での受付) -
089-979-1166
- メールでのお問い合わせ
(24時間受付中) -
お問い合わせ
無料相談フォーム
営業時間
9:00~17:00 事務所営業は8:30~17:30です。準備等の関係で時間を変更して記載おります。電話対応は可能です。
定休日
土曜日 日曜日 祝日 年末年始 夏季休暇
愛媛県松山市安城寺町1496-1




お問い合わせフォーム

089-979-1166